2004年7月


2004/07/31

 果物博物館をUP。果物に係わる小物などを紹介。今後増やしていきたい。
 果物博物館 (1)


2004/07/30
 独立行政法人国立健康・栄養研究所が、「健康食品」の有効性、安全性、そして他の食品や医薬品との相互作用などの情報を下記のサイトに提示している。「健康食品」に関心のある方は、1度は見ておく必要のあるサイトである。まだ、立ち上げて日が浅いため、論文の引用には食品ごとに濃淡があり、今後の充実が期待される。
 ただ、「健康食品」と食品の区別がないため、このサイトで、効能がないとされた食品が、健康には何も有効ではなく、食べる必要はないと誤解されないかと心配である。例えば、納豆についていえば、豆類摂取のために重要な食形態であり、日本人の食生活において必要な食材である。特定保健用食品だけが健康に役立つわけではなく、むしろ多様な食材をバランスよく摂取する方がより健康に役立つと考えられる。
 「健康食品」に対する誤った情報に対して科学文献に基づく評価は極めて重要である。しかし、バランスのとれた食生活を実現するための食品としての重要性は別にあり、そうした情報を区別して、あるいは、分かりやすく提示する必要があるのではないかと思う。

 http://hfnet.nih.go.jp/main.php


2004/07/29
 平成16年の農家調査が農林水産省より発表された。この報告によると平成16年1月1日現在の農家数は216万1千戸で、前年に比べ4万4千戸(2.0%)減少している。

○離農した主な理由(複数回答)
 「主たる農業従事者が高齢化したため」        44.0%
 「病気や介護等により農業が続けられなくなったため」 29.6%
 「農家以外の仕事に就職又は専念するため」      15.6%
 「農業では十分な収入が得られないため」       14.8%


○農業経営者の平均年齢
  稲作農家      61.9歳
  露地野菜農家   63.8歳
  施設野菜農家   59.3歳
  果樹農家      63.5歳
  酪農農家      55.3歳
  
 なかなか減少が止まらないだけでなく、高齢化が進んでいる。離農した理由もかなり厳しいものがある。利益が上がり、働きがいのある農業にしたい。

http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/kihon-kouzou2004/
kihon-kouzou2004.htm



2004/07/28
 我が家にラブラドールレトリバーの「ハバネラ」がやってきた。将来、盲導犬になるかも知れない候補犬である。今後、写真を掲載していこうと思う。


2004/07/27
 世界で一番小さい魚(脊椎動物)を知ってますか。シドニーのオーストラリア博物館の研究誌の最新号(Records of the Australian Museum. 56: 139-142.(2004))で世界で最も小さく、最も軽い魚の発見について発表している。この魚はスタウト・インファントフィッシュ(Stout Infantfish)で、成魚の重さは1ミリグラム。体長はオスが最大7ミリメートル、メスは8.4ミリメートルとのこと。これまで確認された世界最小の脊椎動物はドウォーフ・ゴビーフィッシュという魚で、オスは体長8.6ミリメートル、メスは8.9ミリメートルとされていた。
 スタウト・インファントフィッシュは透明な魚で、1カ月ほどで成魚になり、歯やうろこ、ひれはない。オーストラリア、クイーンズランド州のグレート・バリア・リーフ周辺で採取された。
 下記で写真が見られる。
http://www.amonline.net.au/fishes/fishfacts/fish/sbrevip.htm


2004/07/26
 和歌山県学校栄養士会主催の会議で「くだもののはたらき」についての講演を行いました。熱心に聞いていただいたことに感謝します。ただ、質問がなかったことが気になっています。
 また、和歌山県の落葉果樹地帯を案内していただいたI氏にはお礼申し上げます。本当にお世話になりました。毎日くだもの200g運動を成功させたいと思っています。


2004/07/25
 再放送で見たNHK「新撰組!:池田屋事件」はよかった。視聴率はそれほど上がらなかったとか。出演者、制作者、演出家、脚本家が残念がっているのではないか。そう思うほどの出来であった。


2004/07/24
 たいてい土曜日は朝帰りとなってしまう。朝食?を食べ、風呂に入り、扇風機にあたりながら涼んでいると、NHK土曜インタビュー(10:05-10:45)にちょうど良い時間となる。今日の人は、蜷川幸雄氏であった。
 1970年前後をアングラ演劇の演出家として過ごした氏は、その後商業演劇の演出家として成功する。しかし、その後の10年間はあまりうまくいかず、空白の時代あるいは履歴から消してしまいたい時代と表現していた。そして、再度、氏の演劇がよみがえった。ギリシャで行われた公演では、幕が下りると観客のスタンディングオペレーションで氏の舞台へ登場が迎えられた。
 蜷川氏は、舞台がはねた後、誰もいない観客席に座り、その喜びに浸っていたという。このことを語るところが特に印象に残った。研究も同じだからと思う。私の場合も、こうなるはずであると思っていても、なかなか思うように実験データがとれない時があった。そして、そのような時間が長かった。でも、望むデータが得られたときのうれしさは、はね回り、喜びを叫びまわるものではなかった。実験室の片隅にすわり、いつまでもいつまでも頭の中で、実験のやり方、データについて回想していた。微笑みもうかんでいたかも知れない。そんな時間であった。
 60~70年代を肯定的にとらえる68歳の蜷川氏は、「疾走するじじいになりたい」と語っていた。いい言葉である。この番組はインタビューする相手によっておもしろさが変わるが、欽ちゃんや大平光代さんの時が印象にある。


2004/07/23
 イスラエルの動物園で飼育されている5歳の若いサル(黒いマカク属の猿:black macaque)が、突然2本の脚だけで歩くようになったとCNNが伝えている。まるで人間のようにまっすぐに立ち、歩く姿は下記のサイトで見られる。確かに手を使わずに二本の足で歩いているが、両手は前にある。ただ、幼児のように、両手をまっすぐ前に出しているのではなく、下げている。
 このサルは、テルアビブ近郊の動物園の「ナターシャ」で、2週間前、ほかのサル3匹と共にウイルス性胃腸炎と診断され、園内で治療を受けた。ナターシャの症状は悪化し、呼吸や心拍にも異常が出るほどの重体になり、一時はスタッフも別れを覚悟したが、懸命に治療を続けた結果、ようやく回復したという。
 ナターシャは元通りすっかり元気になったが、1つだけ以前と変わったのは、歩く時に前脚を使わなくなり、後ろ脚だけを使い、ぴんと背筋を伸ばした姿勢で歩き出した。
 担当の獣医も「こんな例は見たことも聞いたこともない。説明として考えられるのは、病気による脳の損傷と考えられる。そうでなければ元に戻るはずだ」と言っている。
 担当獣医のコメントが気にかかる。まだ、若いサルなのでいつまで二本足歩行が続くのかも興味がある。ヒトの進化と関係があるのだろうか。二本足歩行は、ヒトの進化の上で重要なポイントである。すなわち、前足が解放され、足から手へと機能が向上したことが、ヒトを他の動物から分ける点であると考えられているためである。

http://www.cnn.com/2004/WORLD/meast/07/22/monkey.walking.ap/index.html


2004/07/22
 ケンブリッジ大学の宇宙物理学者であるスティーブン・ホーキング博士が、自説のブラックホール理論を修正したとCNNが伝えている。
 今まで、ブラックホールは、重力が強すぎて光も脱出できない天体で、ブラックホールが飲み込んだ物質の情報は、ブラックホールが「蒸発」するとき消滅し、新しい「赤ちゃん宇宙」が誕生すると考えられていた。
 今回、ホーキング氏は、ブラックホールが「蒸発」する際に、飲み込んだ物質の情報が宇宙空間に放出されると述べ、自説を修正した。すなわち、ブラックホールに飲み込まれていた物質の情報は、われわれのこの宇宙にとどまるとした。
 多くのSF小説やSF映画は、今までのホーキング博士の理論に従い、ブラックホールを使って別の宇宙に旅することを描いてきたが、これからはこの設定が使えなくなる。
 なんとなく残念な理論の修正である。


2004/07/21
 人類初、1969年7月20日にアポロ11号が月面に着陸してから35周年の記念式典が開催された。当時の写真やビデオを掲載したNASAのサイトは下記にある。あの時を思い出す。また、35年もたったのだとも思う。

http://www1.nasa.gov/audience/forstudents/5-8/features/
F_Apollo_35th_Anniversary.html



2004/07/20
 「戦場特派員」(橋田信介著)の目次を紹介する。ベトナム戦争、カンボジアの戦争、大韓航空機爆破事件、湾岸戦争、ボスニアの戦争、3人目の残留日本兵士、日本人鉱山技師拉致事件、パレスチナ。これだけをみても橋田氏の足跡のすごさが分かる。その上、スクープの連続には驚くほかはない。日本では報道されていない戦場の残酷さ、日常、真相が書かれている。

 時がたち、幸か不幸かいっぱしの戦場記者となった。ある時はこわごわと、ある時はやけくそで戦場を走った。その結果、戦争は一部の軍国主義者だけで起こせるものではないという結論に達した。
 「戦争を知らない大人」が多い中で、私は戦争を知っている。すべての戦争は、多数の国民の了解なしには成立しない。そしてその暗黙の了解は、今の日本の日常生活の中にもある。(348頁)


2004/07/19
 橋田信介「戦場特派員」(実業之日本社)を読み終えた。読了後、しばらく外を歩いた。


2004/07/18
 美人の定義は、時代とともに変化してきている。昔は、ふくよかな感じがする人が美人であったといわれている。最近は、美人の定義もあっという間に変わってしまうように思う。現代の美女は誰だかよく分からないが、美男といえばヨン様(ペ・ヨンジュン)で異論は少ないのではないか。
 一方、科学の世界では、美しさの定義はあまり変わらない。科学的な美しさとは、シンプルで無駄がなく、しかも論理的に明快なことである。エレガントと表現されることもある。研究者は、美しい研究を目指しているが、なかなかそのようにはならない。


2004/07/17
 厚生労働省が7月16日発表した平成15年簡易生命表によれば、日本人の平均寿命は、女性が85.33歳、男性が78.36歳となった(リンクのページに簡易生命表サイトを掲載)。
 昨年より寿命の延びた主な要因は、がんや脳血管疾患などで亡くなる人の割合が減ったことによる。一方、下げた要因として自殺者が統計史上最悪(約2万3千人)を記録したことが上げられている。
 海外との比較では、男性は(1)アイスランド(78.7歳)(2)香港(78.6歳)(3)日本(78.4歳)、女性は(1)日本(85.3歳)(2)香港(84.5歳)(3)スイス(83.0歳)である。
 生命表は、その年の年齢別の死亡状況が今後も変化しないと仮定した場合、各年齢の男女があと何年生きられるかなどを算定したものであり、0歳児の平均余命が、平均寿命になる。従って、85歳の女性の平均余命は7.95年、80歳の男性の平均余命は8.26年である。まだまだ長生きしてもらいたい。また、定年を迎える60歳男性の平均余命は21.98年である。十分にもう一仕事できる。皆さん、ファイト!である。


2004/07/16
 毎日新聞社説「農業コンクール 明るい未来を確信させた」は、うれしい便りである。特に大賞を受賞した新福青果が設立した宮崎アグリサポートの入社資格は、55歳以上か身障者とのことである。農業再建とともに、地域社会をも活性化している。ただ、まだ完全に農業が見なおされるには時間がかかるのではないかと感じている。希望はあるが、残念ながら、潮目はまだ変わっていない。

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/
20040717k0000m070170000c.html



2004/07/15
 岐阜ラジオでサクランボの健康機能性について話をする機会をいただいたことに感謝したい。ただ、電話を通じての会話だったので、聴取者に、うまく伝わらなかったかも知れないなと反省している。うまく伝えるコツがあったら知りたいと思っている。スタッフの皆さんごめんなさい。でも、楽しい8分間であった。
 つくばでは珍しく夕立が来て雨が降った。果樹園の水不足が心配されていたので、ひとまず安心である。今年のモモの味はとても良い。例年であると7月のモモの糖度は低いが、雨が降らなかったためか甘くて美味しい。机の上に置いておくとほのかな甘い香りが漂ってくる。


2004/07/14
 今日(7月14日)はフランスの独立記念日である。1789年、ルイ16世の時代に、パリのバスチーユの要塞が攻撃され、革命が始まった日である。日本ではパリ祭と呼ばれている。昭和8年(1933)に封切られたフランス映画の原題「7月14日」(監督ルネ・クレール)の邦題「巴里祭」が由来である。
 6月に行われたシーアイランド・サミットでは、ブッシュ大統領ほか各国首脳がノーネクタイだったのにもかかわらずシラク・フランス大統領は唯一ネクタイを着用していた。フランスからの報道によれば、このネクタイは趣味の問題ではなく政治の問題であったとのことである。
 テレビニュースでこの映像を見たとき、学生の頃みた映画のことを思い出した。題名は忘れてしまったが、第二次世界大戦中のフランスにおけるゲリラ活動を描いた映画である。ゲリラメンバーに教授と呼ばれていた登場人物がいた。彼は、白っぽいセーターを着てネクタイを締めていた。戦いの時もネクタイを締めていた。まるで戦場にはにつかわしくない姿であったために記憶している。ネクタイには特別な意味があるのだと感じた。ヨーロッパには「知識人」がいて、そして、その人たちを尊敬する人たちがいることにちょっと驚き、強く印象づけられた。


2004/07/13
 永井ドクターに哀悼の意を表する。うまく表現できないが、心の深いところで、はかなさを感じている。医師である氏は、自身の死期の近いことを十分に知っていた。覚悟も十分に出来ていた。だが、5月12日のコラムに新しい手帳を買ったとある。氏の著書を読みたいと思っている。


2004/07/12
 朝日新聞インターネットサイトAICに「メディカル漂流記」を連載していた永井明氏が7月7日に亡くなられたと知った。今はサイトの更新が昼になったのですぐ読むわけにはいかないが、かっては、水曜日の夜の0時に更新されていた。その頃は、時計を見ながら0時になるとAICをクリックし、更新されていないと更新されるまでクリックを続けて、読んでから、また仕事をしていた時期があった。海の上の話、お酒の話、女の人との河原での出来事などなど、思い出す話がたくさんある。
 今まで、1度も欠号がなかったと記憶しているが、7月7日は更新されなかったので、珍しいこともあるものだなと思っていた。きっと、船の上で、うまく原稿が遅れないのだろうくらいに考えていた。
 穴吹氏(AIC編集長)によると、すでにだいぶ前からご自身の死期について自覚されていたらしい。仕事をすべて断って、最後に「メディカル漂流記」を書こうとしていたらしい。もしかしたら「グッドバイ」だったかも知れない。あるいは、もう少し、思い出を書いておこうとしていたのかも知れない。56才の死は若すぎる。お声を聞いたことも、お会いしたこともない。しかし、とても悲しい。もっと永井ドクターの話を聞きたかった。
 最後の2通は、いつもと感じが違うが、心にしみる話である。ぜひ読んでいただきたい。

June  30, 2004 ヒロシさんの絵筆
http://www.asahi.com/column/aic/Wed/d_medical/20040630.html

June  16, 2004  みえこ姐さんのパラソル
http://www.asahi.com/column/aic/Wed/d_medical/20040616.html


2004/07/11
 参議院選挙が終わった。選挙では、1軒1軒回って支持を訴える「どぶ板選挙」が有効だといわれている。「毎日くだもの200g」運動も、同じではないかと思っている。橋田信介氏の言葉を借りるなら「いつでも、どこでも、誰にでも」あって、果物の健康効果を伝えていく必要があるだろう。


2004/07/10
 長野県栄養士会(約100名)で講演(「果実の栄養学的特性」)を行った。熱心に聞いていただいたことに感謝したい。スライドをじっくり見ている姿が印象的であった。果物に対する誤解を解くには、西川きよし氏ではないが「出来ることからコツコツと。」以外にはないと考えている。テレビで放映されたりして、ある日を境に突然に変わるということはないと思う。


2004/07/09
 現在、7/10午前3時、まだ仕事(果物をたくさん食べれば、健康になることの科学的証拠の解明)をしている。最近、家に帰れる時間がほとんどなくなっている。何のためにと自問するが、少なくともお金のためではない。使命感だけではない。一番しっくりする回答は、「やり甲斐のある仕事」だからと思う。


2004/07/08
 千葉県I地域のうまい果実作り推進協議会の方々(30名)に「果物の健康機能性」についての講演を行った。とても熱心に聞いていただいた。ただ、果物に対する誤解は生産者も例外ではない。例えば「果物には果糖が含まれているので中性脂肪が増える」、「果物のカロリーは高い」などである。今後、このホームページやメールマガジン「果物&健康NEWS」などで、少しづつではあるが誤解を解いて、果物のすばらしさを知ってもらいたいと思う。


2004/07/07
 今日は、七夕である。織姫と彦星は、この夜だけは天の川を渡って愛し合うことが許されるという。火星探索、土星の輪の写真撮影など、最近、宇宙の話題が多いように思う。ただ、宇宙はまだ遠い。97年10月に打ち上げられた土星探査機カッシーニ(Cassini)は、約35億キロ、7年近くかけて土星に到達した。そうしてみると、1年に1度は、必ず会える織姫と彦星は、それはそれで幸福なのかも知れない。

 アメリカNASAのカッシーニプロジェクトのページは下記にある。写真も多数掲載されている。
 http://www.nasa.gov/mission_pages/cassini/main/index.html


2004/07/06
 骨粗鬆症の治療薬として注目されている天然化合物ノルゾアンタミン(norzoanthamine)の化学合成に、宮下正昭(北海道大)らのグループが成功した(Miyasita, M. et al. (2004) Total synthesis of norzoanthamine. Science[DOI: 10.1126/science.1098851])。この化合物は上村大輔(名古屋大)らのグループによって、奄美大島で採ったイソギンチャクの仲間のスナギンチャクから1995年に発見された。骨粗鬆症のマウスに、この化合物を1日40μg飲ませるだけで骨密度や骨重量の低下が抑えられるという。しかし、5kgのスナギンチャクから21μgしか取れないため、世界各国の研究チームが化学合成法の開発を競ってきた。

 ノルゾアンタミンは、七つの環がつながる複雑な化学構造をしているが、宮下らは環が一つの簡単な有機化合物から出発し、39 のステップを経て5年で完全合成に成功した。環が三つのところで難関があったらしいが、瞬間的に240℃に加熱することで乗り越えたという。

 我が国の天然物化学は、世界の最先端を行っているが、また一つ大きな成果が生まれた。「瞬間的に240℃にする」ことを思いついたのはどうしてなのか聞いてみたい。

 テレビを見ていて、どの人が美人でエレガントなのか区別がつかず子供にバカにされているが、この合成法は美しく、エレガントである。ということは、テレビに出ている美人よりも美しいということになるのかな。


2004/07/05
 橋田信介著「イラクの中心で、バカとさけぶ」(アスコム)を読み終えた。題名から推察される通り、軽い感じで書かれており、自分をハシやんと呼んでいる。しかし、そんな軽いのりの中で、ハシやんの「いつでも、どこでも、誰にでも」殺されるかもしれない覚悟、その「志」に共感する。妙な小細工ばかりの出世主義とは無縁な生き方である。
 本書は、戦場特派員の日常が具体的である。ビザの偽造、ワイロの渡し方、戦場写真のとり方、逃げ方、恐怖まで克明に記述されている。


2004/07/04
 1985-2001年に、脳卒中になった40-59歳の2116人と60歳以上の10,413人について調査した鳥取大医学部の結果によると、脳卒中になるリスクが一番低いのは日曜日で、月曜日は、日曜日に比べ1.5倍も高くなるそうである。40-50代は、日曜日より月曜日の方が、1・3-1・5倍と高いとのこと。(共同ニュース04/07/04)
 明日は、月曜日である。リラックスして仕事に取りかかることにしよう。とはいえ、油断していると、すぐに書類が山のようになってしまうのが悩みである。「貧乏暇なし」に間違いはない。


2004/07/03
 YahooとInfoseekの検索サイトで「くだもの 科学 健康」と入力すると、このページが検索できるようになった。今のところGoogleには登録されていないが、そのうち、可能になると思っている。ありがたいことに、少しずつではあるが読者も増えている。ご愛読に感謝します。


2004/07/02
 今日は金曜日。いつも締め切りに追われているので、明日は休みと思うと、とてもほっとする。なぜなら、土曜日と日曜日には督促の電話はないからである。
 こうしたときに、コーヒーでも飲みながらパンダを見ているとさらに和む。アメリカ国立スミソニアン動物園(The Smithsonian's National Zoo)にいるパンダ(Mei Xiang と Tian Tian)が下記のサイトで見られる。 サイト画面中央にパンダカメラ(pandacam)があるので、Live Cam IかLive Cam IIをクリックしてみてください。動いているときも、寝ているときでも、しばし時を忘れる。

 http://natzoo.si.edu/Animals/GiantPandas/


2004/07/01
 NHKの番組「プロジェクトX」は、無名な人たちの血と汗と涙のドラマであるが、最初は、番組が成功するかどうか分からなかったそうである。その「プロジェクトX」のプロデューサー有吉伸人氏と糸井重里氏の対談が下記のサイトに掲載されている。

 http://www.1101.com/documentary/index.html
 「その企画はうまくいかない」という理由は、ばんばん出てくる。みんな、アタマいいから。だけど、「これは当たる!やりましょう」という奴はなかなかいない。真剣にリスクを分析したら、大抵の場合は「やめよう」となります。リスクは計算できるけど、成功は計算できないから。
 でも、「やる!」と言いきってしまうことの大切さってあると思います。昔のプロジェクトから、学びました。成功する理由って、煎じつめると、「やらないと見つからないもの」のような気がします。「これはこうしたから、成功した」というのはたいてい後から考えたことですよ。結局は、「やったものだけが、成功できる」。当たり前なことですが、

 この対談はとても勇気を与えてくれる。余分なコメントを付け加えるなら、リスクばかりを計算しているアタマいい人が、じゃぁ何をやるのかというと、リスクのないものだけを強引にやり、『やった、やった』と宣伝をする。口実の見つけ方や遊泳術がうまいだけなんてことになっている。