2005年8月


2005/08/31 国際純正・応用化学連合:新副会長に松本和子氏
 世界65カ国が加盟する化学者の国際団体「国際純正・応用化学連合」(IUPAC)は、北京(8月20-21日)で開かれた代表者会議で、副会長に3人の候補者の中から選挙で松本和子・早稲田大理工学術院教授(55)を選出した。松本氏は副会長をを務めたあと、2008年から会長に就任することが決まっている。1919年にIUPACが設立されて以来、会長に女性が選ばれるのは初めてとのこと。
 松本教授は東京大理学部化学科卒。同大助手を経て1989年から現職。研究分野は無機化学・分析化学で専門は錯体化学。

IUPAC副会長選挙における候補者履歴は下記のサイト。
http://www.iupac.org/news/archives/2005/
43rd_council/bios/matsumoto.html


IUPACの選挙公示などは下記のサイト。
http://www.iupac.org/news/archives/2005/
43rd_council/index.html



2005/08/30 健康食品:女性10人中6人が利用
 肥後銀行系の地域シンクタンク、地域流通経済研究所がまとめた女性の「健康食品に対する意識と利用実態調査」によると、女性10人のうち6人超が健康食品を利用していると毎日新聞が伝えている(05/8/25)。
 熊本市内の20~60代の女性456人に尋ねたところ、利用しているが63.8%。そのうち「ほとんど毎日利用している」が43%と最も多く、「週2~3回」が10.1%。2人に1人は定期的、日常的に利用していた。
 利用している健康食品では「ビタミン類」がトップで48.5%、購入金額では1カ月「1000円以上3000円未満」が37.5%で最多。にもかかわらず、健康食品の広告は、「信頼できると思う」はわずか1.3%、「まあそう思う」7.9%で、健康食品広告の信頼度は極めて低かった。

▽ この結果を見ると、健康食品の宣伝文句をあまり信用していないが、飲まないよりはいいと思っている人が多いようだ。


2005/08/29 山梨でぶどう狩り始まる
 夏休み最後の日曜日、秋の味覚、ぶどう狩りが始まったとANNニュースが伝えている(05/8/29)。山梨県勝沼町の観光ぶどう園は、1人1000円の入場料で、新鮮な「巨峰」が食べ放題。自分の手でもぎ取った秋の味覚を、家族連れが楽しんでいたとのこと。


2005/08/28 スダチ、カボスの出荷始まる
 香酸カンキツのスダチ、カボスの入荷が増え始めている。今年はともに裏年に当たる上、昨年の台風の影響で樹勢が弱く、出荷量は前年より1割ほど減る見込みと日本農業新聞が伝えている(05/8/25)。


2005/08/26 秋の味覚「栗きんとん」製造販売始まる
 岐阜県中津川市で秋の味覚「栗きんとん」の製造販売が始まったと中日新聞が伝えている(05/8/24)。8月23日の初日は宮崎、熊本産の早生(わせ)栗約130kgを使い、約2500個作ったという。産地が春先の涼しさで開花も遅れ、昨年より四日遅いスタートになった。今年は栗の産地が、今は干ばつ気味で、栗は黄色みがあり、ホコホコとしているとのこと。

中日新聞記事のサイトは下記
http://www.chunichi.co.jp/00/gif/20050824/lcl_____gif_____000.shtml


2005/08/25 青森のリンゴ予想収穫量/「ふじ」4%増
 青森県は、平成17(2005)年産リンゴ予想収穫量(8月2日現在)を発表した。それによると、台風による落果被害があった前年を10%上回る45万2300tを見込んでいる。
 品種別では収穫量の半分を占める主力の「ふじ」が22万3400tで前年比4%増、「ジョナゴールド」は6万8200tで16%増。昨年春先に低温被害があった「王林」は5万8900tで47%増としている。 

青森県庁のプレスリリース「平成17年産りんご予想収穫量」は下記。
http://www6.pref.aomori.jp/nagekomi/
index.php?show=true&id=2422



2005/08/24 アメリカ科学雑誌サイエンスの予告
 受精卵使わないES細胞づくりに成功したとアメリカ科学雑誌サイエンスが論文発表を予告した。予告によると、アメリカハーバード大の研究チームは成人の皮膚細胞とES細胞を融合させたところ、DNA量は通常細胞の2倍で、かつES細胞と同じ万能性の特徴をもつ細胞の形成に成功したとのことである。この技術を発展させれば理論的には、人の受精卵から取り出した胚や核を取り出した卵子から作ったクローン胚など、倫理上の問題が指摘される方法を使わずに、再生医療用の細胞や組織を作れるようになるかもしれないという。
 上記実験の論文は26日発行の米科学誌サイエンスに掲載されるとのことである。追って詳細を報告したい。

サイエンスの予告サイトは下記。
http://sciencenow.sciencemag.org/


2005/08/23 「生活に満足している」日本人は少ない?
 アサヒビールお客様生活文化研究所が、日本を含む6カ国の男女に幸せ意識について調査したところ、日本人は生活満足度が他国に比べて低いことが分かったと報告している。
 昨年11~12月、日・中・米・英・伊・スウェーデンにインターネット調査し、20~59歳の2355人が回答した。
 幸せの程度を尋ねると、日本を含めどの国でも「非常に」「かなり」「まあ」と答えた人が7割を超えた。ところが、生活に「満足している」と回答した人の割合は日本が最も低く8%だった。米国は38%、スウェーデンは37%と4割近くが満足しており、他国の中で最も満足度の低いイタリアも17%であった。一方、気がめいることが「非常によくある」「よくある」を合わせると、日本が28%で最も多かった。
 また、「幸せの要素として、必要不可欠なもの」を複数選択で聞いたところ、日本は「精神的な充実感」を挙げた人が9割近くに上り、6カ国で最多。他の5カ国では7~8割が挙げた「周囲の人からの尊敬や信頼」は、日本では37%と最も低かった。

調査結果は下記のサイトで読める。
http://www.asahibeer.co.jp/kyakuken/report_005/index.html


2005/08/22 チンパンジーにも利き手が存在
 アフリカに暮らす野生のチンパンジーにも人類と同じような利き手が存在し、左利きが多数派であるとアメリカアカデミー紀要(PNAS)に報告された。
 現代人の約9割は右利きで、このような偏りを生じたのは、脳の発達や道具の使用と密接な関係があると考えられ、類人猿にも同じ傾向があるか否かが論争になっていた。
 今回の成果は、人類とチンパンジーが、500万年以上前に進化の道筋を枝分かれする前から、利き手の偏りや脳の左右の機能区分が存在していたことを示唆するという。
 研究チームは、1998年から2001年にかけて、タンザニア・ゴンベ国立公園で、チンパンジーが大好物のシロアリを細い木の枝や草の茎を使って、アリ塚(アリの巣)から取り出す時、どちらの手を使っているか調べたところ、17頭中12頭が左利きと判明、明らかな偏りが見られた。
 研究チームは、木の枝でシロアリを釣り上げるという繊細さが必要な行動のため、利き手の傾向が出やすいと考えられる。人類に比べると未熟なものではないかと推定している。

【文献】
Elizabeth, V., et al.: Wild chimpanzees show population-level handedness for tool use. Proc. Natl. Acad. Sci. USA, [doi: 10.1073/pnas.0505806102]


2005/08/21 ブドウ狩り始まる
 朝日新聞(05/8/21)が、一足早く秋の味覚を楽しもうと東京都世田谷区のぶどう園でブドウ狩りが始まったと伝えている。 園内に植えられる「藤稔」や「高尾」「高墨」などが旬を迎えているとのこと。


2005/08/20 地球にない鉱物を作成
 東京工業大、海洋研究開発機構などのグループは、300万気圧、2000℃という超高圧・高温の状態をつくり、地球には存在しない新鉱物を生成することに成功したと科学雑誌サイエンスに発表した。この新鉱物は天王星や海王星の中心部にある鉱物と同じと考えられる。
 天王星や海王星の中心部(核)の主成分である二酸化ケイ素を、ダイヤモンドで挟んで高い圧力を加え、レーザーで1000~2000℃まで熱した。ふだんは水晶のように六角柱の結晶構造をとる二酸化ケイ素が、約270万気圧以上で立方体の結晶構造に変わった。

【文献】
Kuwayama, Y., et al. (2005) The Pyrite-Type High-Pressure Form of Silica. Science 309: 923-925. [DOI: 10.1126/science.1114879]


2005/08/19 「世界一」のビールが品切れ
 ビール愛好家のウェブサイトで今年6月、世界一の人気を獲得したベルギーのビールが、品切れのため販売を停止している。同国西部のシクストゥス修道院(The abbay of Saint Sixtus of Westvleteren)で造られる「ウエストフレテレン12」(Trappost Westvleteren 12)で、もともと生産量が限られているため、「幻のビール」とも呼ばれていた。
 同修道院では約30人の修道士が、生活の糧(かて)とするために伝統的な製法でビールを造り続けている。世界65カ国のビール愛好家数千人を対象にした人気投票で1位に輝いたのがこのビールで、殺到する注文に応じきれず売り切れてしまったという。
 修道士の1人は新聞の取材に対し、「なぜ生産量を増やさないのか、外部の人には理解できないようだが、われわれにとってはビール醸造でなく、あくまで修道院の生活が第一だ」と説明している。

世界一のビールのサイトは下記。
http://www.sintsixtus.be/eng/brouwerij.html
シクストゥス修道院のホームページは下記。
http://www.visitbelgium.com/beer.htm


2005/08/18 トランス型脂肪酸の使用の自粛要請/ニューヨーク
 ニューヨーク市保健精神衛生局(New York City Department of Health and Mental Hygiene )は、心臓病対策のため8月10日から市内の飲食店や食品店に対してトランス型脂肪酸を含む調理油の使用自粛を呼びかけ始めた。
 アメリカではマーガリンやショートニングなどに含まれる「トランス型脂肪酸」の摂取に注意を呼びかけている。取りすぎると血液中の「悪玉コレステロール」が増え、心臓病の原因になると問題視されるようになったため。

ニューヨーク市ののHealthy Heart - Eat Less Trans Fatのサイトは下記。
http://www.nyc.gov/html/doh/html/cardio/
cardio-transfat.shtml



2005/08/17 宇宙滞在748日/世界最長記録
 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中のロシアの宇宙飛行士セルゲイ・クリカレフ(Sergei Krikalev )氏(46)は8カ月16日に宇宙滞在日数が全部で748日(2年以上)となり、世界最長記録を更新したと米航空宇宙局(NASA)が発表した。
 これまでの記録は同じロシアの宇宙飛行士セルゲイ・アブデーエフ氏の747日14時間だった。クリカレフ氏は今回は4月にISSへ行き、10月まで滞在する予定とのことである。
 記録を伝えているNASAのニュースサイトは下記(Krikalev Sets Time-in-Space Record)。
http://www.nasa.gov/mission_pages/station/
expeditions/expedition11/krikalev_record.html



2005/08/14  平成16年度医療費は過去最高
 厚生労働省が発表した平成16年度の医療費は、高齢者の医療費の伸びを反映して、過去最高だった前の年度よりさらに2%増え、31兆4000億円となった。

平成16年度医療費の動向は下記のサイトで読める。
http://www.mhlw.go.jp/topics/medias/year/04/index.html


2005/08/13 国民生活白書(子育て世代の意識と生活)
 政府は平成17年度版国民生活白書を公表した。副題は、「子育て世代の意識と生活」で、少子化が進む中、20-40代の子育て世代の所得環境や教育費負担など、子育てを難しくしている問題点を分析している。夫婦が子供1人を大学を卒業するまで育てるのにかかる費用が1302万円と試算した。負担軽減のため、国の財政支援拡大や企業による雇用環境の見直しなど、社会全体が支援に取り組むべきだと提言している。
 国の調査によると、出生率は2004年に1.29に低下したが、夫婦の理想の子供数は2.5人と、ここ20年変わっていない。白書は、この子供数を実現できない要因として、「夫婦が子育てで経済的、心理的な負担を感じている」と指摘。子育てを支援するサービスを安く提供することが重要と強調している。
 試算で示した1302万円の主な内訳は、食料費など基本的経費が722万円、教育費が528万円で、教育費が大きな負担になっている。子供が増えると食料費や衣料費などが節約でき、2人目は1052万円、3人目は769万円になるという。

国民生活白書の要旨は下記のサイトで読める。
http://www5.cao.go.jp/seikatsu/whitepaper/
h17/10_pdf/03_youshi/index.html

全文は下記のサイトにある。
http://www5.cao.go.jp/seikatsu/whitepaper/
h17/10_pdf/01_honpen/index.html



2005/08/12 平成16年度食糧需給表が公表される
 農林水産省が平成16年度食糧需給率を公表した。それによると食糧需給率(カロリー換算)は、7年連続で40%であった。小数点以下を考慮した値は39.5%で、前年度の39.7%から0.2ポイント低下した。
 諸外国の需給率は、米国119%、フランス130%、ドイツ91%、英国74%、イタリア71%で、年度が異なるので正確な比較はできないが平成16年度も日本は先進国中で最低だったとみられる。生産額ベースの食糧需給表は2年連続で70%だった。
 牛海綿状脳症(BSE)や鳥インフルエンザの影響で輸入牛・鳥肉の消費量が減るなど、自給率上昇の要因もあったが、相次ぐ台風上陸で国内産大豆や魚介類の生産量が減り、結果として需給率は横ばいだったとしている。
 政府の食料・農業・農村基本計画で、平成27(2015)年度までにカロリーベース45%、生産額ベース76%達成を目標にしている。

農林水産省が発表した食糧需給表のプレスリリースは下記のサイトで読める。
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20050810press_3.html
食糧需給表全文は下記のサイトで読める。
http://www.kanbou.maff.go.jp/www/fbs/fbs-top.htm


2005/08/11 リンゴ「つがる」の出荷始まる/東京市場
 リンゴの極早生品種「つがる」が長野から東京都中央卸売市場大田市場に初入荷したと日本農業新聞が伝えている(05/08/10)。入荷量は、低温による生育の遅れで前年の半分の1トン。盆明けから出荷は本格化し、来月上旬にはピークを迎える。今年は例年以上に極早生に人気が集まっているとのこと。


2005/08/10 ディスカバリー無事帰還
 スペースシャトル「ディスカバリー」は、米太平洋時間9日午前5時11分(日本時間同午後9時11分)、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地に帰還した。コロンビア事故(2003年2月1日)以降、2年半にわたり中断していたシャトル飛行は成功した。

今回のミッションのNASAのホームページ
http://www.nasa.gov/returntoflight/main/index.html?skipIntro=1

スペースシャトル「ディスカバリー」の着陸風景(放映時間約1分)
http://www-pao.ksc.nasa.gov/kscpao/videos/
metafiles/ksc_080905_landing.ram



2005/08/09 パンダ赤ちゃん、It's a Boy!
 米ワシントン国立動物園は、7月9日に生まれたパンダの赤ちゃんの性別は「オス」と発表した。生後初めてとなる健康診断の結果で判明したもので、約1カ月で体長30cm、体重825.7gまで成長した。
 同動物園の獣医らが、母パンダのメイシアン(美香、6歳)が食事のため赤ちゃんパンダから離れた間を狙って、体長などを測定した。心音と呼吸などから、健康に育っていると確認できたという。

 ワシントン国立動物園では、パンダ親子の様子をインターネットで公開している。ライブカメラも設置されている。
http://nationalzoo.si.edu/Animals/GiantPandas/


2005/08/08 年収の少ない男性は結婚率も低い
 若い男性の結婚率が、雇用の形態や収入の違いと強い結びつきがあることが、独立行政法人「労働政策研究・研修機構」の調査でわかった。25-29歳でみると、年収が500万円以上あると半数以上が結婚している。一方、パート・派遣など非正規雇用者の結婚率は14.8%にとどまった。晩婚化や非婚化は若者の価値観だけの問題ではないことが明かとなった。
 仕事の有無や内容、家族関係などについて5年ごとに調べる総務省の就業構造基本調査(2002年、対象約44万世帯)のデータを分析した。
 何らかの仕事をしている有業男性の結婚率は、25-29歳では32.4%、30-34歳は57.2%だった。これを年収別に集計したところ、25-29歳の年収1000万~1499万円では結婚率72.5%に達しているのに対し、年収250-299万円では26.3%、300万~399万円は35.6%であった。30-34歳では年収300万円以上で過半数が結婚しているが、高収入層ほど結婚率も上がるという傾向は変わらない。
 雇用形態で見ると、30-34歳の正社員の結婚率は59.6%、自営業者は64.5%だったのに対して、非正規雇用者では30.2%と半分以下だった。さらに仕事をしていない無業男性の結婚率は、25-29歳で7.5%、30-34歳で15.8%にとどまっている。

資料「労働政策研究報告書No.35(2005.6)」は下記のサイトにある(第Ⅱ部 日本の移行困難な若者と就業支援 2.3 世帯・婚姻・家計状況と有業・無業)。
http://www.jil.go.jp/institute/reports/2005/documents/035.pdf

▽ 少子化、晩婚化、未婚化と就職との関係がはっきりしたデータである。今まで、そう考えられていたが、数値ではっきりと示されているので説得力がある。


2005/08/04 「低炭水化物ダイエット」関連のアトキンスが破産法申請
 「低炭水化物ダイエット」関連商品を販売する米アトキンス・ニュートリショナルズが7月31日、ニューヨークの連邦破産裁判所に連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用を申請したとCNNが伝えている(05/7/31)。負債総額は3億ドル(約336億円)。
 同社は、パンやパスタ、穀類などの炭水化物を控えて、代わりに赤身の肉などの高タンパク食品を取ること勧めた「低炭水化物ダイエット」を提唱したロバート・アトキンス博士が1989年に設立。低炭水化物食品の販売などで成長した。 しかし、2003年後半から負債がかさんでいた。


2005/08/03 野口聡一さん宇宙でラーメンを堪能
 野口さんはスペースシャトル「ディスカバリー」での会見で、打ち上げ(米東部夏時間7月26日午前10時39分、日本時間同日午後11時39分)の翌日にさっそくラーメン「スペース・ラム」を食べたと毎日新聞が伝えている(05/8/3)。「びっくりするぐらい、地球のラーメンの味が再現されていて堪能した」と感想を語った。野口さんは「3回の船外活動が終わったら、他の乗組員にも振る舞いたい」とのことである。


2005/08/02 果物・野菜のソムリエを育成/岩手県
 岩手県盛岡地方振興局などはこのほど、日本ベジタブル&フルーツマイスター協会が認定する「ベジタブル&フルーツマイスター」(通称野菜のソムリエ)と呼ばれる青果専門家の資格取得に掛かる経費を助成することを決めたと共同通信が伝えている(05/7/28)。
 果物・野菜のソムリエは、野菜と果物の種類、旬、保存方法、栄養価、食べ方などの知識を分かりやすく伝えることのできるスペシャリストで、消費者の食の安全志向もあり、主婦や若い女性の注目を集めている。現在、資格取得者は全国で約4200人、岩手県内には5人いるという。
 助成は、県の出先機関の盛岡地方振興局や周辺市町村、農協などでつくる「盛岡地方元気な園芸産地づくり運動推進協議会」が、受講料や試験料などの約半額の7万5000円を援助する。


2005/08/02 ハンバーガー大手2社「食育」啓蒙
 ハンバーガーの大手チェーンが、子供に食生活の大切さを教える「食育」の啓蒙(けいもう)活動に本格的に取り組み始めたと産経新聞が伝えている(05/8/1)。小学校向けに「教材」を作成して学校に提供し、授業の場などで役立ててもらう。
 日本マクドナルドは、インターネットのホームページに「食育の時間」(http://www.chantotaberu.jp)というウェブサイトを開設した。「ハンバーガーは何でできているの?」「どうしておなかがへるのかな?」といったテーマで、全五時間の授業構成とした。また、「モスバーガー」は、店長やオーナーを小学校に派遣し、正しい食のあり方やリサイクルなどのテーマで出張授業を行う「モスバーガー食育プログラム」を作成。調理場に児童を招くハンバーガーの調理体験を行うプログラムもあり、十月から本格的な普及活動を行う計画とのこと。


2005/08/01 インスタントラーメン宇宙用
 インスタントラーメンの宇宙用「スペース・ラム」を日清食品(本社・大阪市)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同開発し、スペースシャトル「ディスカバリー」に搭載された。日清食品創業者会長の安藤百福さん(95)は、「夢のような話を実現できて大変うれしい。私も宇宙にぜひ行きたい」と話している。
 通常のラーメンだと、めんと汁が無重力空間では飛び散ってしまうため、透明パックの容器に塊状となっためんと、乾燥させた具材やスープを封入。シャトル内で使用可能な70度のお湯を注いで5分で戻り、フォークにとろみのついたスープにからめて食べる。味付けは、宇宙で好まれるやや濃いめにしたという。

宇宙用ラーメン「スペース・ラム」の記者発表要旨と写真は、下記のサイトで読める。
http://www.nissinfoods.co.jp/news/news_release050727.html