2005年7月


2005/07/31 年間医療費で地域差
 平成17年度版厚生労働白書によれば、1人当たり年間医療費で最大2倍の地域差があることが分かった。都市部が少なく地方は多い傾向がある。医療費が最大だったのが鹿児島県の33万6000円で、最少の埼玉県の1.9倍に当たる。全国平均は24万4000円。九州、中国四国と北海道で多く、首都圏、近畿などは少ない傾向となった。1人当たり老人医療費は福岡県が90万円で、長野県の1.52倍となった(全国平均は約74万円)。
 主要疾患の死亡率も最大で約3倍の地域差が出た。人口10万人当たりのがんの死亡率は秋田県が330人で最小の沖縄県の1.91倍、心疾患は愛媛県が176人と最小の沖縄県の1.95倍、脳血管疾患が秋田県が164人と最小の沖縄県の2.57倍となった。
 上記分析は下記のページで読める。
 http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/05/dl/1-2l.pdf


2005/07/30 出生率と労働力率との関係
 平成17年度版厚生労働白書では、「社会保障の地域格差」に焦点を当て、30歳代前半の女性が働く割合が高い地域は、合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子どもの平均数に相当)が高い傾向にあるという、北欧同様のなだらかな相関関係が見られる点を指摘している(第1部第2章第3節p97)。出生率が比較的高い地域は正規職員が多い半面、労働時間が短いため、仕事と子育ての両立がしやすいのではないかと分析している。
 30-34歳女性の働いている割合(労働力率)と出生率の関係を平成12年と比較すると、労働力率が73.84%と全国1位の山形県は出生率も5位の1.62であった。逆に労働力率が47.83%で最低の奈良県は、出生率も1.30で下から5番目と他地域でも、なだらかだが同様の相関関係を示した。また、出生率が1.28と3番目に低かった京都府は、60時間以上勤務の割合が6.4%と全国3位で、正規職員率も54%にとどまる。このほか白書は、男性の通勤時間が短かく、延長保育時間が長い地域は出生率が高い傾向なども指摘した。
 上記分析は下記のページで読める。
 http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/05/dl/1-2j.pdf

平成17年版厚生労働白書は下記のサイトにあります。
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/05/index.html
概要は下記のサイトで読めます。
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/05-2/index.html


2005/07/29 モモの缶詰作り
 昨日は、モモの缶詰作りをしました。夏らしい日で暑く、その上、加工場で使う蒸気のため汗がだらだらと流れました。使った品種は果肉が黄色く、軟化しにくい品種「錦」です。「錦」は果樹研究所が育成した加工に適する品種です。少し酸味もあり、糖度がのっていると生食しても大変美味しい品種です。


2005/07/28 Return to space 再び宇宙へ
 米東部時間26日午前10時39分(日本時間同日午後11時39分)、スペースシャトル・ディスカバリーを打ち上げた。約40分後には予定された地球周回軌道に入り、打ち上げは成功した。シャトルの飛行は、2003年2月のコロンビア空中分解事故から約2年半ぶり。アイリーン・コリンズ船長や野口聡一飛行士ら乗組員7人が、シャトルの補修試験や国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送にあたる。
 ディスカバリーが予定の軌道に乗ると、NASAのマイケル・グリフィン長官は会見し、「(コロンビアの事故の後)2年半にわたる多くの関係者の努力が実を結んだ」と述べた。

NASA Returns to flight のホームページは下記。
http://www.nasa.gov/returntoflight/main/index.html?skipIntro=1

野口さんのプロフィールは下記。
http://www.nasa.gov/vision/space/preparingtravel/
soichi_noguchi_profile.html


2005年野口さんのインタビュー記事は下記で読める。
http://www.nasa.gov/vision/space/preparingtravel/
rtf_interview_noguchi.html


スペースシャトルの打ち上げ風景はNASAの下記のサイトで。
http://www-pao.ksc.nasa.gov/kscpao/videos/
metafiles/ksc_072605_rtf_launch.ram



2005/07/27 世界主要6都市の食品の価格差
 農林水産省は2004年の世界主要6都市の食料品の小売価格調査結果を発表した(サイトは下記)。東京とニューヨーク、ロンドンの内外格差は昨年に比べ5~6ポイント拡大した。日本は昨年の天候不順により、野菜を中心とした生鮮食料品価格が大幅に上がったためとみられる。
 一方、東京より割安なパリとの差は4ポイント縮小した。これは為替レートが昨年に比べ、円安に振れたためとのこと。
 牛肉や卵、食パン、キャベツなど各都市の小売店で販売されている食料品29品目が対象で、2004年11月に調査された。東京を100とした場合の各都市の指数は、ニューヨーク87(前年92)、ロンドン78(84)、パリ93(89)、ジュネーブ129(122)、シンガポール58(57)だった。

東京及び海外主要5都市における食料品の小売価格調査結果は、下記のサイトで読める。
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20050725press_1.html


2005/07/26 団塊の世代は就労意欲強い
 企業で働く8割の人が定年退職後も働くことを望んでいることを(財)シニアプラン開発機構の桜井研究員のアンケートで分かった。特に、団塊の世代の男子で就労意欲が強い。一方、早期退職制度を設ける会社が増えており、彼らを迎え入れる受け皿作りが急務であることが浮き彫りになった。
 団塊の世代は2007年から定年を迎えるが、調査によると、「定年退職後も働きたい」と答えた団塊の世代の男子は9割、女子は5割いた。「収入の不安」が一番の理由で、次いで「社会のつながりを維持したい」「時間を有効に使いたい」。若い世代に比べ、団塊の世代は社会とのかかわりをより強く望んでいることが分かった。

報告書は下記のサイトで読める。
http://www.senior.or.jp/fo/index.html


2005/07/25 血圧正常でも仕事中に上昇
 「職場高血圧」に関する調査結果を東京都老人医療センターの桑島巌・副院長(循環器病学)らがまとめたと朝日新聞が伝えている(05/7/21)。健康診断では正常な血圧の人の中に、仕事の合間に測ると高血圧の人が2~3割もいた。
 健康診断では正常血圧だった社員151人(平均年齢約40歳)のうち55人(36%)が、仕事中は上の血圧(単位はミリHg)が140以上または下の血圧が90以上で、高血圧と診断される血圧だった。
 ある役所の事務部門でも、健康診断で正常血圧の職員267人(平均年齢約42歳)のうち62人(23%)が、仕事中は高血圧に分類された。
 血圧はかなり変動があり仕事中は一般の人でも10程度は上がる可能性があると見ているが、調査で見つかった「職場高血圧」では、健診時より40~50も上がっていた人もいた。「仕事のストレスが血圧の変動に影響しているのではないか」という。
 国内では約3500万人が高血圧と推定されている。成人の約3人に1人の計算だ。仮面高血圧(隠れた高血圧)の人が国内にどれだけいるかは分かっておらず、一定規模の職場で実施された今回の調査は注目される。


2005/07/24 ホテル総料理長の食育
 埼玉県さいたま新都心にあるホテルブリランテ武蔵野の総料理長山田清人さんが企画した埼玉県の学校の教職員の人たちを対象にした「大人の食育セミナー&スローフードディナー」について毎日新聞が伝えている(サイトは下記)。このセミナー、食材に使われる農産物を栽培した農家も加わっての本格的なフレンチのフルコースを味わうというもである。
 山田さんは「埼玉県に素晴らしい農家も農産物もたくさんあるのに、まだまだ知られていない。その素晴らしさを農業の現場と素材とともに伝えたい。それも子どもたちに直接触れ合う機会の多い、先生たちに、味わってもらおうと企画をした」という。イタリアでは、スローフード協会が、教職員向けの食のワークショップを、フランスでは、有名シェフたちが、子どもたちに料理を教える活動をしているとのこと。
 山田さんのすごいのは、まずパネラーを、開催3カ月も前に、自らのフレンチに招待して料理がどんなものか説明し、食事を知り、打ち合わせが行われたことだという。それから、後日、パネラー全員で農家を訪ねて、生産の現場をつぶさにみて、そこからセミナーとディナーの進行を立ち上げたのである。
 だからセミナー&ディナーの当日は、パネラー自体が、料理の素材、生産の現場、食事の展開のイメージが描けていて、地域の食の現場を踏まえて、食の安全性や、食べ物や農業の大切さを、なごやかにかみくだいて話すことができた。セミナーの後は、ディナーだったのだが、これが実に素晴らしかったと記者が印象を述べている。

毎日新聞の記事全文は下記のサイトで読めます。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/travel/green/
news/20050721org00m100006000c.html



2005/07/23 日本人の平均寿命、男女とも最高更新
 平成16(2004)年簡易生命表によれば日本人の平均寿命は、女性が85.59歳、男性が78.64歳で、男女とも5年連続で過去最高を更新しと厚生労働省が発表した。前年と比べ、女性は0.26歳、男性は0.28歳延びた。女性は20年連続の世界一、男性は前年の3位から香港を抜いて2位となり、世界最速のペースで長寿化が進んでいる。
 2004年生まれの赤ちゃんが80歳まで生きる割合は女性が76.8%、男性が55.2%。女性はほぼ半数が米寿(88歳)を迎えられるという。
 海外との比較は、統計の年次などが異なるため厳密には難しいが、男性はアイスランド(2001-2004年、78.8歳)、日本、香港(2003年、78.5歳)の順、女性は日本、香港(84.3歳)、スイス(2002年、83.0歳)の順だった。
 日本人の三大死因のうち、がんで亡くなる確率は高まったが、心疾患、脳血管疾患で亡くなる確率は下がり、平均寿命の延びに寄与した。

平成16(2004)年簡易生命表は、下記のサイトで読める。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life04/index.html


2005/07/22 “健康弁当” 大阪府とローソンと共同開発
 大阪府は、食生活改善の一環でコンビニエンスストア「ローソン」と“健康弁当”の共同開発を2年前から続けているが、9月の第4弾発売に向けた試食会を開いたと日本農業新聞が伝えている(05/7/22)。今回は若年女性を対象に不足がちの鉄分やカルシウム、食物繊維に配慮した健康バランス弁当4種を用意。献立や味付け、見た目など、健康弁当への意見を求めた。
 府内の女子大生やOL28人が参加し、参加者からは「メーンがなくても野菜たっぷりの献立が必要」「味付けを統一してほしい」「とんかつなど見た目に重量感があると女性は敬遠する」などの意見がでたとのことである。
 大阪府は2001年から食生活改善に力を入れている。健康弁当もその一環で、府立健康科学センターが監修、03年11月から期間限定でローソンで販売。好評で、9月から販売を予定しているとしている。


2005/07/21 落ちる耕地利用率
 農林水産省は、2004年の耕地利用率は93.8%で、前年を0.2ポイント下回ったと7/15に発表した。3月に閣議決定した新たな食料・農業・農村基本計画は10年後(15年)の耕地利用率の目標を105%に設定しているが、低下傾向に歯止めがかかっていない。耕地利用率は食料自給率向上の鍵を握るため、対策が急務になっている。
 田畑を合わせた全国の農作物の作付け延べ面積は442万2000haで、前年を28,000ha(1%)下回った。作付け延べ面積の前年割れは20年連続だった。飼肥料作物、豆類、野菜などの減少が響いたとのことである。

農林水産統計は下記のサイトに耕地利用率についての情報がある。
http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/
nobemenseki2004/nobemenseki2004.pdf



2005/07/20 食事バランスガイド:外食産業導入へ
 生活習慣病の予防などのため、一日に必要な食事量を点数化して示した「食事バランスガイド」を作成した農林水産省と厚生労働省は、コンビニエンスストアやレストランのメニューや弁当にガイドに基づく数字を表示していくことを決めたと毎日新聞が伝えている(05/7/19)。
 外食産業の協力を得て、今年秋にもモデル店舗で表示を始める。バランスの良い食生活のためのガイドを、多くの人々が実際に食品を選ぶ場で活用してもらう試みで、表示例をまとめた活用マニュアルも年内に作成する。
 レストランではメニューに数字を表示したり、ガイドに合ったセットメニューを用意する案が検討されている。
 コンビニやスーパーでは、弁当や総菜などに「主食2、副菜2、主菜1」という具合に、どのグループがいくつ含まれているか、消費者が分かるように表示する。各商品にシールを張ったり、商品名や価格を書いたプライスカードに明示するなど、実施しやすいやり方を考えていくとのこと。


2005/07/20 トビウオの稚魚が元気
 鴨川シーワールドでは、トビウオの稚魚が見られます。5月下旬にふ化したハマトビウオの赤ちゃんが元気に泳いでいるとのこと。今はまだ体長3cmですが、およそ2年で、50センチほどになり、海の上を500メートルも飛ぶことができるようになるそうです。
鴨川シーワールドのトビウオのページは下記。
http://www.kamogawa-seaworld.jp/cgi-bin/
dsp_manuscript.cgi?99mno=3&99tno=6



2005/07/19 中国から関東甲信まで一気に梅雨明け
 気象庁は7月18日午前、関東甲信、東海、近畿、中国地方が梅雨明けしたとみられると発表した。関東甲信、東海、中国の梅雨明けは平年より2日、近畿は平年より1日早く、いずれも昨年より5日遅い。いよいよ果物の美味しい季節となりました。

気象庁の平成17年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)は下記サイトで見られる。
http://www.data.kishou.go.jp/yohou/kaisetu/baiu/sokuhou_baiu.htm


2005/07/18 アンドロイド「安藤さん」人気
 大阪で開かれているロボカップ2005の会場で人気を集める女子アナロボットの「安藤さん」が人気を集めていると朝日新聞が伝えている(05/7/16)。大阪大が企業と共同開発した女子アナ「安藤さん」は、人が近づくとマイクを向けてインタビューし、「将来はニュースキャスターとしても活躍したい」と夢を語る。
 まばたきや身のこなしは、人間そっくり。大阪大の実験では、初対面の2秒間では7割の人がアンドロイドと気づかなかったという。
 「アンドロイドだから」という理由で、愛称が「アンドー」に。身長は150センチ。軟らかい皮膚を持ち、しなやかな動作と細かな表情が特徴だ。

 また、地球博会場いる「安藤さん」(リプリーQ1 expo)の動画は、下記のサイトで見られます。
 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0613/nedo0153.mov


2005/07/17 胸部X線有効性に疑問
 胸の病気の早期発見を名目に毎年1回、職場の健康診断で実施されている胸のエックス線検査について、厚生労働省は法的義務付け廃止の検討に入ったと毎日新聞が伝えている(05/7/17)。
 検査の有効性を示す証拠がないためだ。エックス線検査は労働安全衛生法の規則が定める職場健診の1項目。同法は72年の施行以来、事業者に対し年1回の実施、労働者には受診を義務付けており、罰則もある。受診対象者は現在、約5900万人に上る。
 結核予防法も年1回の検査を義務付けていたが今年4月に義務は廃止された。見つかる結核患者が受診者1万人に1人未満と少なく、発見の利益よりエックス線被ばくの害が心配されるためだ。
 阿部課長は「従来は、とにかく検査するのは良いことだとやってきたが、今は有効性の証拠が求められる時代だ」と話していると伝えている。

毎日新聞記事は下記のサイトで読めます。
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/
20050717k0000m040118000c.html



2005/07/16 朋ちゃん流納豆レシピ
 今年の納豆クイーンは歌手の華原朋美さん、キングは俳優の谷原章介さんが選ばれた。二人のオリジナル料理の発表会では、華原さんが油揚げを使った「朋ちゃん流納豆つつみ揚げ」を、谷原さんが豆腐と水菜などの野菜を使った「谷原流バクダン納豆」などを披露した。谷原さんは「やはり日本の朝食は白米、みそ汁、納豆。納豆を食べて、納豆の糸のように長生きを」とアピールした。
 下記のサイトで、2005年納豆クイーン&キング表彰式と納豆レシピが見られる。朋ちゃん流「納豆つつみ揚げ」、朋ちゃん流「納豆にゅうめん」、谷原流「バクダン納豆」、谷原流「五色納豆」が掲載されています。
http://www.natto.ne.jp/queen/05710/3rdqueenrecipe.html


2005/07/16 「さ・し・す・せ・そ」の根拠
 料理のときに調味料を入れる順番の「さ(砂糖)・し(塩)・す(酢)・せ(しょうゆ)・そ(みそ)」は覚えやすいが、科学的に意味はあるのだろうか。この疑問を毎日新聞の「なぜ・なぞ科学」(05/7/13)で調べています。
 それによると、「砂糖と塩の順番が大切」とのこと。味付けをすると、調味料が食品の「すきま」に入り込む。塩が水に溶けると原子レベルの小さな粒になるが、砂糖は比較的大きな分子にしかならない。最初に塩を入れると、塩の粒が材料の大半のすきまを埋め、後から大きな砂糖が入り込む余地がなくなるという。
 「すせそ」は、料理の最後ぎりぎりに入れるとよいという意味だと考えられる。科学的に重要なのは、砂糖・塩の順番と、酢・しょうゆ・みそは最後に、ということではないかとのこと。

毎日新聞記事サイトは下記。
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/
20050713ddm016070128000c.html



2005/07/15 女性グループ「ピンキッシュ」:童謡の里で活動
 童謡や唱歌を現代風にアレンジして歌う、4人組の女性グループ「ピンキッシュ」の活動が注目されていると日本農業新聞が伝えている(05/7/7)。埼玉県大利根町の大利根商工会青年部が、「童謡のふる里」としてまち興しを進めている。
 グループ名は特産イチゴのピンク色とフレッシュさを表した。中里佳織さん(16)、中里春菜さん(13)、青木麻実さん(13)、白井美穂さん(14)で構成。中里さん姉妹の家は稲作農家という“農村アイドル”だ。
 町内の道の駅で行った七夕ライブでは、約300人を前に歌を披露。プロデューサーを務める商工会青年部の石川さんは「地元に若い人を呼ぶ力となってほしい」と期待する。
ピンキッシュのホームページは下記。
http://www.doyo-pinkish.jp/


2005/07/14 7月15日はマンゴーの日
 沖縄県農水産物販売促進協議会は7月15日の「マンゴーの日」にちなみ、豊見城市でセレモニーや試食・即売会を実施すると日本琉球新報が伝えている(05/7/13)。8月までがキャンペーン期間中で、県内外での販売促進に努める。
 ことしのマンゴーは暖冬や春先の日照不足の影響で例年の約半分の845tの生産見込み。
 名護市では、「第3回やんばる美ら島マンゴーコンテスト」(8/2-5)で、マンゴーの無料配布など。糸満市では、 「イタリア料理教室」やマンゴーを利用したデザート調理実習など。沖縄都ホテルなど県内リゾートホテルでは、 「マンゴー・フードフェア」などが予定されているとのこと。


2005/07/13 宇宙で植物を栽培
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の矢野幸子研究員は、重力を人工的に作り、湿度、光、風流、ガス交換などの環境を整える「植物実験ユニット」を開発した。設備は大きく複雑だが、実際に植物を育てるのは6センチ四方の箱の中のため、限られた空間で短時間に育つシロイヌナズナを使って実験中である。スペースシャトルで2007年に打ち上げる日本の実験棟「きぼう」に搭載される予定とのこと。将来は宇宙でコメの栽培を目指している。
 毛利さんが館長を務める未来館のインタビューページは下記。シロイズナズナの写真も見られる。
http://www.miraikan.jst.go.jp/miniearth/interview/index3.html


2005/07/13 アイスに好きな果物
 アイスクリームに好みのフルーツなどを混ぜ合わせる新感覚のデザートが人気だと日本農業新聞が伝えている(05/7/13)。アイスクリームとの組み合わせは何百種類も可能で「自分だけのデザートが作れる」と、若い女性に受けているとのこと。
 東京都江東区の「ジェラ・フル」では、ジェラートと呼ばれるイタリア風アイスクリームに、バナナやイチゴ、季節の果実など好みの具を混ぜる。零下20度に冷却した大理石の上で混ぜ合わせるため、石板の上でシャリシャリに凍ったフルーツの食感と、まろやかなアイスクリームの味わいの組み合わせが絶妙。
 プランタン銀座(東京都中央区)の「マジックアイス」では、バニラやチョコレートなど7種類のアイスクリームに、フルーツなどのトッピングが可能という。


2005/07/12 果樹研究目標と地球温暖化後の対策
 編集長 俗世夜話で取り上げた果樹研究の目標と地球温暖化後の対策についてまとめました。果樹研究の目標に、産地移動対策のための研究など地球温暖化後の対策(地球温暖化防止のためのCO2削減などの防止対策ではない)が上げられていますが、緊急の課題なのかどうかについて過去の記事を掲載しました。また、果樹研究目標において今しなければならないことの私案を提案しています。お読みいただければ幸いです。
 記事の本文は麦踏雑草のサイトにあります。
 http://www.kudamononet.com/column/mugifumi/mugifumi_2.html


2005/07/12 アメリカでパンダの赤ちゃん誕生
 アメリカ・スミソニアン国立動物園(ワシントンDC)で9日午前3時41分、パンダの赤ちゃんが誕生した。同動物園でパンダの赤ちゃんが生まれるのは、16年ぶりだそうである。母親のメイシアン(美香、6歳)にとっては初めての出産だったが、赤ちゃんの面倒をよく見ているという。
 メイシアンは今年、つがい相手のティエンティエン(添添、7歳)との自然交配に失敗したため、3月11日に人工授精を受けていた。今月9日の午前1時ごろから落ち着かない様子が見られ、繰り返しほえたり鳴いたりと、出産前の兆候を見せていたという。
 誕生した赤ちゃんの性別はまだ判断できていない。名前はこれまでの慣例から、誕生100日後に中国が決定するそうである。 赤ちゃんが生まれた場合、2歳になった時点で中国に返還される約束となっているとのこと。

下記のサイトでパンダの様子が分かります。実況中継中。
http://nationalzoo.si.edu/Animals/GiantPandas/

Smithsonian's National Zooのホームページは下記です。
http://nationalzoo.si.edu/default.cfm


2005/07/12 佐渡でトキの赤ちゃん
 佐渡トキ保護センター(新潟県佐渡市)で、今年繁殖に取り組んだ7ペアすべてが、ひなを巣の中で育てる「自然育すう」に成功したと共同通信が伝えている(05/7/11)。今年は22羽のトキが誕生し、センターのトキは計80羽となったとのことである。

トキ保護センターのホームページは下記。雛の写真も見られます。
http://www4.ocn.ne.jp/~ibis/


2005/07/11 「アストロE2」打ち上げ成功
 X線天文衛星「アストロE2」を載せた国産ロケットM5の6号機が鹿児島県肝付町の宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられ、衛星の分離に成功した。衛星は「すざく」と命名された。X線天文衛星の打ち上げは5年ぶりとのこと。
 6号機は10日午後0時30分予定通りに打ち上げられた。「アストロE2」は地上約570kmで地球を1日15周する円軌道を目指して約21分後に分離され、5日後には衛星の観測機器を展開する予定だ。
 X線天文衛星は地上では観測できない宇宙からのX線をとらえて、ブラックホールの構造や銀河団の形成過程の解明を目指す。1979年から4代の衛星で観測が続けられてきたが、2000年2月に後継衛星を搭載した4号機の打ち上げが失敗。4代目「あすか」の寿命が尽きた2000年7月以降は空白が続いていた。それだけに、日本が誇ってきたX線天文学の再開に期待がかかる。

JAXAのカウントダウンのページは下記。
http://www.jaxa.tv/

Astro-E2衛星の詳しい内容は下記サイトで読めます。
http://www.astro.isas.jaxa.jp/~takahasi/Detectors/Astro-E2.html


2005/07/10 うつ抑える新薬の可能性
 脳に存在するタンパク質OCT3(organic cation transporter-3)の働きを抑えると、抗うつ剤と同じ効果がみられると北市(名古屋大)らがマウスの動物実験で見つけたと発表した(文献下記)。新しい薬や、うつ予防法の開発に道を開く成果として注目されている。
 タンパク質OCT3をつくる遺伝子の働きを阻害する物質を、マウスの脳に注入したあと、マウスを5分間、水に入れて積極的に泳ぐ時間を計った結果、ただのリンゲル液を注入したマウスが1分程度だったのに対し、タンパク質を阻害したマウスは4分近くにまで延びた。既存の抗うつ剤と併用すると成績が向上することも分かった。

【文献】 Kitaichi. K., et al.: Behavioral changes following antisense oligonucleotide-induced reduction of organic cation transporter-3 in mice. Neurosci Lett. 382:195-200. (2005)


2005/07/09 メルマガ「果物&健康NEWS」が5000部を越える
 編集長をしている「果物&健康NEWS」の発行部数が5000部を越えました。創刊号を発行したのが昨年(2004)の2月26日ですから、1年半で到達したことになります。また、7月8日に発行したのが63号ですから、ほぼ毎週、金曜日に発行できたことになります。他の仕事が忙しくて書く時間がとれず、徹夜になったりして、締め切り間近に送付なんてことが結構ありました。
 最近は、「読んでるよ」と言われることもあります。その一言に励まされます。今後ともどうぞよろしくお願いします。このホームページでもバックナンバーを読めますが、登録すると1週間は早く読めます。まだ登録されていない方は、ぜひこの機会に登録をお願いします。登録は左の@マークからできます。
 この1年半を振り返って思い出しています。つらいことが多かったけど、今日だけは、いい思い出だけに浸りたいと思います。


2005/07/09 世界一の晩白柚
 熊本県八代市の農業、園田清治さん(47)が育てた4858kgの晩白柚(ばんぺいゆ)がカンキツ類ザボン区分で重量世界一としてギネス記録に認定された。
 晩白柚は八代地方の特産品で、ザボンより苦みが少なくジューシー。通常のバレーボール大だが、これはバスケットボールよりひと回り大きい。八代市はレプリカを三つ作成し、九州新幹線新八代駅に展示した。

世界一の晩白柚は下記の毎日新聞サイトで見られる。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/photojournal/archive
/news/2005/06/23/20050624k0000m040051000c.html



2005/07/08 平成16年 国民生活基礎調査の公表
 厚生労働省が国民生活基礎調査結果を公表した。3年ごとに調査されている通院者率では、全国平均で人口1000人当たり325人で、男女合わせて最多は大阪市の365人で、反対に最も少ないのは沖縄県の235人であった。男女別にみると、全国平均は男性303人、女性347人。岩手県の女性が最多で、385人であった。
 また、2003年の1世帯当たりの平均所得は前年比1.6%減の579万7000円で、7年連続で減少した。600万円割れも2年連続で、過去最高の56%が「生活が苦しい」と感じている。
 家族構成では、65歳以上の高齢者だけか、高齢者と18歳未満の子供だけの世帯の割合が17%と最高を更新した。こうした高齢者世帯の60%以上が公的年金や恩給だけで暮らし、介護保険が始まっても高齢者が高齢者を介護する「老老介護」の状況は変わらない。

平成16年 国民生活基礎調査のニュースリリースは下記。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/
hw/k-tyosa/k-tyosa04/index.html

統計表は下記。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/
hw/k-tyosa/k-tyosa04/toukei.html



2005/07/07 食育基本法が7月15日から施行
 政府は5日の閣議で、国民運動で食生活の改善を目指す食育基本法を15日に施行することを決めた。施行に合わせて発足する食育推進室には農林水産・厚生労働・文部科学省の職員が出向。関係省庁課長会議も立ち上げ、首相を会長に関係閣僚13人と民間委員12人でつくる食育推進会議の設立準備を進める。市民の意見を聞きながら1カ月に1回のペースで基本計画の策定に向けて論議し、基本計画を策定する。
 同基本法は国や地方公共団体、教育・農林漁業・食品産業関係者や国民に食育推進の責務を求める一方、政府に必要な法整備や財政措置を義務付けている。食への意識が高まることで、消費者と生産者との信頼関係づくりや地域社会の活性化などを目指している。


2005/07/06 イネの粒数を支配する遺伝子
 コメの粒数は、花芽の成長などに関係する植物ホルモン「サイトカイニン」の量に左右される。サイトカイニンの蓄積量が多いと穂の枝分かれが増えるため、穂につく粒数も増える。イネ品種「ハバタキ」は、サイトカイニン分解酵素をつくる遺伝子の働きが弱いので、サイトカイニンが分解されず蓄積するため、結果的に粒数が増えるため、このサイトカイニン分解酵素遺伝子が量的形質である増収を支配する遺伝子であることを名古屋大学の研究グループが見いだした。

【文献】 Ashikari, M., et al.: Cytokinin Oxidase Regulates Rice Grain Production. Science, online June 23 2005 [doi: 10.1126/science.1113373]

 研究グループは、「コシヒカリ」と「ハバタキ」の交配を繰り返し、増収遺伝子(サイトカイニン分解酵素遺伝子)の部分だけが「ハバタキ」のものに入れ替わった増収型「コシヒカリ」をつくった。また、粒数が多くなると稲穂が重くなり、風雨で倒れやすくなるため、以前に発見したイネの草丈を低く保つ遺伝子も交配で増収型「コシヒカリ」に導入した。その結果、従来の「コシヒカリ」に比べ草丈が約18%低く、粒数は約20%多い増収型「コシヒカリ」もでき、味も変わらないという。


2005/07/05 ニュートンの錬金術覚書の再発見
 アイザック・ニュートンの錬金術に関する自筆の覚書が、イギリス王立協会で再発見された。この覚書はもともと、ニュートンが亡くなった1727年に発見されたが、1936年に競売で落札(15ポンド)されて以降、行方が分からなくなっていた。今回、研究者が同協会で文献を整理中に発見した。
 ニュートンの存命当時、錬金術には亜鉛などの卑金属から金や銀を精製することができると信じる科学者がいた。そのため、ニュートン研究の専門家は今回の発見は、ニュートンが錬金術に関してどんな著作を読み、どんな理論を研究していたかについての重要な証拠となるとしている。
 この文書は7月4日から始まるイギリス王立協会のSummer Science Exhibitionで展示されるそうである。

イギリス王立協会のニュースサイト
http://www.royalsoc.ac.uk/news.asp?id=3252


2005/07/04 彗星探査機ディープインパクトの子機、彗星に激突
 米東部夏時間4日午前2時前(日本時間同日午後3時前)に、彗星探査機ディープインパクトの子機がテンペル第1彗星の核に激突したと米航空宇宙局(NASA)と発表した。
 激突直後に彗星の核に500kmまで接近した親機が、子機が激突した瞬間を撮影した。親機の観測で、太陽系の成り立ちや生命誕生の謎に迫る観測データが得られると期待されている。

NASAのホームページは下記。衝突時の写真も見ることができる。
http://www.nasa.gov/mission_pages/
deepimpact/main/index.html


▽ 1776年7月4日は、アメリカ独立宣言に署名がなされた日です。正式にイギリスから独立を認められたのは7年後の1783年でした。


2005/07/04 梅酒が人気
毎日新聞 2005年6月28日 東京夕刊
この夏、梅酒が人気と毎日新聞が伝えている(05/6/28)。この夏は若い女性を中心に梅酒がビールに取って代わりそうだ。さわやか系からこってり系まで今、梅酒が人気とのこと。中元用セットも初登場し、30種そろった居酒屋もオープンしたと記事にある。
毎日新聞の記事は下記サイトで。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/shoku/
news/20050628dde012100048000c.html



2005/07/03 果物200グラム運動が紹介されています
 産経新聞【暮らしと経済】に「リフレッシュ もっと健康 果物摂取-1日200グラムで生活習慣病予防」(医療ジャーナリスト 渡辺勉)で私たちの仕事を紹介してくれているのに気づきました。お読みいただければ幸いです。
http://www.sankei.co.jp/news/050624/evening/25bus002.htm


2005/07/02 2005ブルーベリーin東京に参加して
 昨日は、府中市で行われたブルーベリーの大会に出席してきました。500人はいる会場に入りきれず立ち見もでるほど盛況でした。女性も多く、皆さん熱心だったので、ブルーベリーの生産はまだまだ伸びるだろうと思いました。
 講演は、大先輩であるI先生からお褒めの言葉をいただきうれしく思いました。懇親会では、ブルーベリービールを飲みました。確かにブルーベリーの香りと味のするビールでした。初めて飲みました。でも、限定販売とのこと、手に入れるのは難しいようです。


2005/07/01 講演会 2005ブルーベリーin東京

 「生き甲斐を生み出すブルーベリーの育種-日本型品種の育成を目指して」
    東京農工大学名誉教授      志村 勲
 「ブルーベリーの機能性の広がりと健康」
    (独)農研機構果樹研究所     田中敬一
    果物&健康NEWS編集長

 平成17年7月1日(金) 12:30-13:30
 東京府中市 府中グリーンプラザ

 その他にもブルーベリー果実の展示や販売、パネルディスカッション、産地見学等があります。

 問い合わせ先:日本ブルーベリー協会
 〒105-0022 港区海岸1-6-1 イトーピア浜離宮1104
 電話 03-3436-6121